市川市は、12月1日開会の定例議会に上程する一般会計補正予算案第6号で、2020〜24年度を期間とする国府台公園野球場整備工事の継続費に12億3148万3000円を追加している。これにより継続費の総額は39億3148万3000円となる。また、塩美歩道橋のバリアフリー化改修工事1億2200万円を計上し、同額の繰越明許費を定めた。
国府台公園野球場整備工事は、佐藤工業・佐藤総合計画JVが施工している。既存施設の解体に伴い遺跡調査を実施したところ、事前の想定よりも高い位置から下総国府関連遺跡が出土したことを受け、遺跡の保護を目的に当初設計より盛り土をかさ上げするほか、照明塔などの仕様変更を行う。追加する継続費の内訳は、23年度分7億3889万円、24年度分4億9259万3000円。
塩美歩道橋は、塩浜第2公園の北西側にあり、猫実川につながる水路に架かっている。「南行徳水辺の周回路」に位置付けられており、塩美歩道橋を経由して塩浜三番瀬公園まで通じる海辺のルートを形成することで、利便性の向上を図る。
橋長6・1m、幅員1・8m、橋面積9・76u、1径間の鋼橋で、1992年の架設。上部工は鋼単純H桁。下部工はH型鋼のコンクリート基礎。
既設の歩道橋を撤去し、車いすが通行可能な8%勾配、幅1m、折れ曲がり部に待機スペースを備えたスロープを整備するほか、自転車を押して昇降できる勾配25%、幅2・1mの斜路付き階段を設置する。補正予算の議決後、速やかに着工する予定。
そのほか、航路浚渫工事7000万円、道路維持補修工事9000万円、小学校屋内運動場冷暖房機設置工事3億6000万円を計上し、同額の繰越明許費を定めている。
補正により18億5244万円を追加し、現計予算と合わせた総額は1734億7843万円となる。