建通新聞社
2023/11/21
【大阪】空飛ぶクルマの2地点間飛行 23年度中に実証実験
大阪府の吉村洋文知事は11月9日の定例記者会見で、2025年大阪・関西万博での運用を予定している「空飛ぶクルマ」について、23年度中に府内で2地点間飛行の実証実験を行うと公表した。パイロットの操縦による2地点間の飛行は国内で初めて。場所や時期については検討中としている。
吉村知事は、「気軽に、コンパクトに移動ができるようになるという点で、空飛ぶクルマは社会課題解決のための一つの方法になると思う」とした上で、安全に飛行できる環境づくりやルールづくりに取り組む考えを示した。
空飛ぶクルマは、ANAホールディングス・Joby Aviation Inc.や日本航空、丸紅、SkyDriveなどが万博での運用に向け準備を進めており、3月には丸紅とLIFT AIRCRAFT INC.(共同事業者・長大)が主催し、初めての有人飛行実験を行った。
また、大阪市では万博会場外ポートの候補地として大阪港地区(中央突堤)と大阪城東部地区(森之宮)、桜島地区、尼崎地区(フェニックス)を選定しており、大阪港地区(中央突堤)ではポート整備事業者を募集している。各ポートでの運航予定事業者が決まり次第、整備などを担う事業者が公募されるとみられる。