県森林経営課は「南薩地域森林計画書(南薩森林計画区)案」を策定した。全国森林計画に基づき5年ごとに策定するもので、期間は2024年度から33年度まで。対象地域の民有林の長期目標および計画量を盛り込み、林道開設は15.35km(14路線)、治山事業は110地区の施行を見込む。対象民有林面積は、鹿児島地域振興局5万5235ha、南薩地域振興局4万2815haの計9万8050ha。
林道は、開設が18〜22年度までの5年間で2735m(実行歩合4%)を実施し、総延長は55万2402m。治山事業は56地区の計画に対し国土強靭化や流域治水の取り組み等から62地区(同111%)で実施し計画を上回った。
長期目標のうち林道開設は、伐採、造林、保育および森林の保全・管理等の開設効果や自然環境に配慮しながら1万5350m(前期12万300m)、改良21路線(24カ所)2万8784m(同2000m)、舗装26路線で4万6333m(同7000m)を計画している。
治山事業(渓間工・山腹工・本数調整伐等)は、災害防止など森林の公益的機能の高度発揮を図るため、緊急かつ計画的な実施を必要とする荒廃地などを対象に行う。
具体的には、鹿児島地域振興局管内で鹿児島市35地区(前期17地区)、三島村2地区(同1地区)、十島村3地区(同2地区)、日置市18地区(同8地区)、いちき串木野市7地区(同4地区)の計65地区(同32地区)。
南薩地域振興局管内では、枕崎市4地区(同3地区)、南さつま市16地区(同8地区)、南九州市15地区(同7地区)、指宿市10地区(同5地区)の計45地区(同23地区)で予定している。