日進市の米野木資産管理会は、農業用ため池としての機能を廃止した「海老池」を事業用地として開発するため、埋め立て・造成工事を進めている。開発の用途として物流施設や工場、研究施設を想定しており、2024年6〜9月ごろの進出事業者の決定を目指す。
事業者決定後は、計画・行政手続きに10カ月〜1年程度を要する見通し。
総面積は約6・2fで、開発区域は県道拡幅用地などを除き、約5・1fとなる見込み。所在地は米野木町南山地内。造成工事では、一部で日進駅西土地区画整理事業の残土を活用した。
開発のマネジメントは矢作建設工業(名古屋市東区)が担当。造成工事も同社で進めており、24年7月に完了する予定。
同地は、県道米野木莇生線に接道。東名高速道路三好インターチェンジに近いのに加え、日進市の東郷スマートIC整備計画があり、将来的な交通利便性向上が期待されている。複数社が進出に関心を示しているという。
また、米野木莇生線では、愛知県が都市計画を踏まえた暫定整備として、延長約460bを対象に、道路拡幅と海老池橋へのすり付けを計画しており、県は24年度の着工を目指している。同会では、造成工事と道路工事が重複しないよう調整する見通しだ。
提供:建通新聞社