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滋賀産業新聞
2023/11/21

【滋賀】東近江市 宮荘町南部地区の地区計画変更

 東近江市都市計画審議会(会長=岡井有佳・立命館大学理工学部環境都市工学科教授)の第38回審議会が17日、市役所で開催され、市長から付議された「宮荘町南部地区地区計画」の変更案について審議し、「適当」と判断した。年内にも変更決定となる見通し。
 五個荘地区のほぼ中央部に位置する「宮荘町南部地区地区計画」は、昨年(令和4年)2月25日に都市計画決定している地区計画。今回の変更は、対象区域約2・7fのうち、現況農地で先の決定時に利害関係人との調整が整い次第、整備区域に編入するとしていたA約0・2fについて、今回、調整が整ったため新たにA―2地区として整備区域に編入するもので、周辺と調和した住宅地(8区画)の形成を図るもの。
 「宮荘町南部地区計画」の決定区域は、市街化区域に隣接した既存集落(市街化調整区域)の区域内に位置。区域が接する市道(竜田簗瀬線)は、都市計画道路(3・4・7北町屋簗瀬線)として整備を予定。また、周辺1q圏内には、小学校、中学校、認定こども園、市役所五個荘支所、コミュニティセンター、近江鉄道駅などが立地し、恵まれた居住環境にある。
 しかし、区域が属する既存集落においては良好な住環境が形成されているが、集落の維持やコミュニティの希薄化、農業の担い手不足といった問題が懸念される状況にある。
 このため、集落地と農業生産基盤の整備された優良農地との調和を図りながら、今後も積極的に保全していく担い手の育成と、子育て世代の転出を抑制し、良好な集落地の維持・保全を図りつつ、定住ができる住環境づくりを推進していく。また、地域内にある歴史的地域資源を活用することで、地域活力や地域経済の低下などの課題解決を図る。
 土地利用の方針は、周辺環境と調和した良好な市街地を形成するため区域約2・7fの内、未利用地となっていたA―1地区(約0・6f)を周辺の自然環境や既存住宅地と調和を図り区画道路等を配置した良好な「低層住宅地」(21区画)として整備したほか、B地区(約0・8f、五個荘近江商人屋敷「藤井彦四郎邸」)は、歴史的地域資源の保全と活用を目的とした「業務用地」として活用を図る。
 今回、整備区域に加えたA―2地区(A約0・2f)を含め、八日市都市拠点及び能登川副次拠点への交通アクセスの利便性を活かし、集落周辺未利用地を有効活用と、既存集落と隣接農地との調和を図りながら、若者世代の定住促進と、集落内に点在する歴史的に貴重な社寺や近江商人屋敷など歴史文化遺産を保全・活用することで、愛着と誇りを持てる特色ある地域づくりを目指す。

提供:滋賀産業新聞