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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/11/17

【群馬】県11月補正予算案を明らかに


県は17日、11月補正予算案を明らかにした。敷島公園新水泳場整備運営事業として設計・建設・運営維持管理業務をPFI方式で実施するため、2025年度〜43年度までの債務負担行為で231億円を盛り込んだ。公告は12月を見込んでいる。また、年末から年度末にかけての公共事業端境期対策として、ゼロ県債を活用し中小企業への発注量を確保するために、20億円を債務負担行為として設定した。
県立敷島公園水泳場は、1996年に完成した施設で老朽化による影響が顕著な状況。また、2029年に群馬県で開催予定の第83回国民スポーツ大会・第28回全国障害者スポーツ大会「湯けむり国スポ・全スポぐんま」を迎えるにあたり、日本水泳連盟公認プール施設要領により望ましいとされている水深2m以上の施設確保や、観客席必要数およびバリアフリー設備などの最新基準への適用状況が課題となっていた。これら諸課題を解決するとともに、県民の健康増進や体力づくり、競技力の向上、群馬県立敷島公園の活性化に向け、新たな屋内水泳場を整備する。
補正では整備運営事業に25年度〜43年度までの債務負担行為として231億円を設定。12月にはPFI事業を公告する。参加資格は、建築工事に当たる1者の総合評定値が1200点以上であることを挙げるなど、設計や電気工事などでもそれぞれ参加条件を設けている。事業範囲は◇設計業務◇建設業務(既存施設の解体を含む)◇工事監理業務◇運営業務◇維持管理業務−で、グループによる参加を条件としている。24年度には落札者の決定、事業契約の締結を行う。その後、現水泳場の解体、新水泳場の設計・建設を行い、28年度に供用開始。翌年の「湯けむり国スポ・全スポぐんま」の会場として利用を予定している。
中小企業向けゼロ県債は20億円のうち県土整備部は18億円、県環境森林部が2億円を配分する。
このほか、2018年8月に中之条町入山地内の山中に墜落した県防災ヘリコプター「はるな」の事故慰霊登山道設置について、26年度までの債務負担行為をとして1億4160万円を設定。設計を進めた結果、工事費の増加および工期の長期化が判明したことから充当するもので、当初予算で確保した4840万円と合わせて1億9000万円で事業を推進する。測量設計業務は群馬県森林組合連合会(前橋市)が担当した。
なお、一般会計には42億6500万円を追加し、総額を8587億4800万円としている。