横浜市都市整備局は、JR東神奈川駅の南東にある山内ふ頭周辺地区を中心としたエリアの活性化を図るため、エリア内の低未利用地や将来的に埋め立てる地区などでどのような土地活用が可能かを検討する見通しだ。現段階では、エリア内に中央卸売市場があることから、食をテーマとしたにぎわい創出などを構想している。本年度は、具体的な検討に先立ち、土地利用状況などの現状を調査した上で、ソフト・ハード面の課題をまとめる。
検討業務を中央復建コンサルタンツ横浜営業所(横浜市中区)に委託し、2024年3月15日までにまとめる。
活性化を検討するのは、国道15号の南東側で、土地区画整理事業が06年度に完了した山内ふ頭周辺地区や、市施行で土地区画整理事業を行っている東高島駅北地区、中央卸売市場などから成るエリア。将来的に山内ふ頭地先約12fの埋め立てる計画があり、今後の土地利用が期待される。
将来像をまとめた京浜臨海部再編整備マスタープランでは、「アクティビティスポット山内」と呼ぶ土地利用の在り方(エリアプラン)を示した。中央卸売市場と連携して水産物・青果物などの食をテーマとしたにぎわいの創出をはかる他、埋め立て地に水際線プロムナードを整備して、みなとみらい21地区との連携を図るとする。
本年度は、エリアプランの実現に向けて、他都市の食をテーマにした施設の事例を収集する他、現在の土地利用状況や周辺地区からのアクセス性などを調査して課題を洗い出す。
整備計画は具体化していない状態だが、本年度の成果を踏まえて、都市整備局と港湾局、経済局が連携して、24年度以降に土地利用の在り方を検討していく見通しだ。
提供:建通新聞社