トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社(長崎)
2023/11/17

【長崎】県立6校が連携協定を締結

長崎県建設業協会と県立高等学校工業科
   実社会と繋がる実践的な学びを実現
協定書を持つ北島校長(左)と根〆会長
 (一社)長崎県建設業協会と県立高等学校工業科との連携に関する協定書締結式が14日、両団体関係者のほか、長崎大学、長崎河川国道事務所、長崎労働局、長崎県土木部・産業労働部・教育庁、長崎県建設技術研究センター、西日本建設業保証など多くの来賓を招いて長崎工業高校で行われた。

 同協定は、建設業協会と県立高校工業科(長崎工業高校、佐世保工業高校、鹿町工業高校、島原工業高校、大村工業高校、上五島高校)が包括的に連携し、人材交流、教育・育成、情報共有、社会貢献活動などを通じて相互に協力し、工業教育の充実・発展と人材の確保・定着に寄与することが目的。

 協定書署名後にあいさつした長崎工業の北島弘明校長は、産学官連携建設業人材確保育成協議会での協議やフルハーネスの贈呈など、これまでも建設業協会と県立高校工業科とが、さまざまな場面で連携してきたことに触れ、「今回の協定は、学びの連携をさらに進めるため。実習を最新の内容にアップデートしながら、実社会と繋がる実践的な学びができる」と説明。さらに、「生徒と企業との直接的な対話による繋がりは、県内企業への興味・関心を深め、本県の建設人材育成・確保に最も有効」と、協定の効果を訴えた。

 建設業協会の根〆眞悟会長は、「人材確保は県内建設業の最も大きな課題」とし、業界としてDX化や働き方改革、女性活躍などに取り組み「休暇・給与・希望にかっこいい≠加えた新たな4Kとして他産業に負けない就業環境の構築へ努力重ねている」と話した。そしてこの協定を契機に▽最新の現場実態に即した実習活動の充実▽本県建設業の中心として活躍する多くの卒業生と現役生徒との意見交換―など、「建設業を深く知ってもらうためのさまざまな活動」に取り組む姿勢を示した。

 最新技術を学び 社会でいち早く活躍

 これに対し、生徒を代表してあいさつした長崎工業高校建築科2年の五島優一郎さんは、「今回の協定で、実社会に近い学習をする機会をいただける。常に最新の知識・技術に触れることで、より深い学習ができるとともに、社会に出てからいち早く活躍できることに繋がると思う」と話し、協定締結に尽力した関係者に感謝した。そして「期待に応えられるよう、今後も学びを深め、建設業界・社会の発展に貢献できる人材になります」と伝えた。

 式典参加者は、締結式後に、長崎工業建築科3年生の足場組立や鉄筋・型枠組立の実習を見学。その上で早速、九つのグループに分かれて、建築科2年生と意見交換した。

ksrogo