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　福井県は、南越前町板取における一般国道３６５号の道路改良事業について、２０２６年度の完了を目指して事業を推進する方針だ。用地取得の遅延に加えて、２２年８月の大雨による被災で工程を見直した。
　進捗率は２３年度末で１５・０％に到達し、２４年度以降の残事業費には２６億３３７０万５０００円を見込む。
　３６５号は北陸自動車道や国道８号とともに福井、滋賀両県を結ぶルートの一つとして、交流促進はもとより、異常気象時におけるリダンダンシー確保のためにも重要な道路。
　当該区間は線形不良個所が多く、幅員も狭小であることから、今事業では道路線形の改良や車道の幅を拡げ、県境部における安全で円滑な交通を確保する。
　全体事業内容は全体延長１０００メートル、幅員９メートル（車道幅員６メートル、歩道なし）。これまでにすべての用地を取得済みで、２２年８月の大雨で被災した個所の災害復旧とあわせて工事を進めている。引き続き残る区間の改良工事に取り組む方針だ。
　なお、全体事業費は、３１億円。前回計画から社会経済情勢の変化によって２億円増えた一方、事業個所の一部を災害復旧事業で実施するため今事業からは１億円減で、計１億円の増加となっている。