日本工業経済新聞社(群馬)
2023/11/15
【群馬】南北中央幹線で雨水管渠工 12月にも一般競争公告
県安中土木事務所は、安中市安中1丁目ほか地内で行う、都市計画道路南北中央幹線整備について、雨水排水管渠付け替え工事を12月の条件付き一般競争入札公告へ準備を進めている。工種は土木一式工事で、工事期間は2024年1月〜12月を見込んでいる。測量設計は冨永調査事務所(高崎市)がまとめた。なお、当該区間は県が進めている風景を魅せるインフラ整備の対象区間に位置付けられている。
南北中央幹線は西毛広域幹線道路安中富岡工区の一部区間となり、街路工区として雨水排水管渠付け替え工事のほか、既存道路の拡幅工事や電線共同溝工事などを行う。整備対象は国道18号から安中市役所東側を通り、県道一本木平小井戸安中線までをほぼ直線で結ぶ延長450m、全幅17mの路線。幅員構成は車道が9mで、両側に自転車通行帯を1・5m設けるほか、2・5mの歩道を設置する。
舗装構成は車道部が◇路床置換工=山砕(CBR20以上)、t85p◇下層路盤工=再生砕石40、t30p◇上層路盤工=粒度調整砕石=30、t10p◇基層工=粗粒度アスコン20(改質U型)、t5p◇表層工=密粒度アスコン20(改質U型)、t5p−。歩道部は◇フィルター層=山砂、t5p◇路盤工=再生砕石30、t10p◇表層工=透水性アスコン13、t3p−で仕上げる。
安中市役所東側の歩道に隣接したスペースには休憩や待ち合わせができる憩いの場を設け、ベンチを設置する。歩道部に設置するレンガなどのデザインや植栽については現在検討中。
雨水排水管渠付け替え工事は安中市役所前から安中高校入口交差点まで南進し、安中高校入口交差点から東へ向かった位置にある中央労働金庫安中支店までを結ぶ235m区間を対象にφ800o〜φ1000oの強化プラスチック複合管を開削工法で敷設する。中央労働金庫安中支店から西進し、安中高校入口交差点手前までの延長87m区間の工事については、安中土建(安中市)が受注している。
今回発注するのは、安中市役所前から安中高校入口交差点までの延長148m区間を対象に約2・6〜3m掘削し、φ800o〜φ1000oの強化プラスチック複合管を敷設する。雨水排水管渠付け替え工事は今回発注する工事で完了する予定。
電線共同溝工事は両側の歩道において実施する。入構するのは◇電力線(東京電力)◇光通信線(NTT)◇光通信線(KDDI)◇信号通信線(県警)−。全体計画は電力管を延長約2900m、通信管は約1400m布設する。特殊部は13基設ける。
電力管は◇φ130o(ECVP)、約790m◇φ100o(ECVP)、約1550m◇φ100o(VP)、約560m−を布設する。
通信管はφ200oのボディ管とφ150oの共用FA管をそれぞれ約700m布設。
特殊部は幅1200o×高さ1400o×奥行き3000oや、幅1200o×高さ1200o×奥行き3000oなどを設置する。
電線共同溝工事については、南北中央幹線東側の歩道部を対象に国道18号から南側に向かって約216m区間の工事が発注されている。同工事ではφ130oのECVPを約195m、φ100oのECVPを約390m布設しているほか、φ200oのボディ管とφ150oの共用FA管をそれぞれ約195m設置している。
電線共同溝工事は24年度以降、南北中央幹線の歩道部において、国道18号から安中市役所までの約128m区間および、安中高校入口交差点から県道一本木平小井戸安中線までの約135m区間で計画。工事概要は◇電力管(ECVP)=φ130o、約260m◇電力管(ECVP)=φ100o、約520m◇電力管(VP)=φ100o、約260m−整備するほか、通信管としてφ200oのボディ管とφ150oの共用FA管をそれぞれ約260m布設する。
電線共同溝工事や道路拡幅工事の設計は冨永調査事務所が手掛けた。