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　米原市は、25年度から公共下水道へ切り替え余剰施設となる見通しの山室地先の農業集落排水施設「山室地区処理場」について、地元要望に基づき地域で有効利用できる施設への転用・改修を計画している。今年度は改修に係る設計を委託済みで年度内にもまとめ、今年度発注済の周辺の公共下水道管渠工事を24年度にも完了した後、市で25年度にも最終清掃業務を発注し処理槽を撤去、残る建物部分について26年度にも改修工事を発注・着工し施工を完了、27年度から地域へ無償貸与する。
　有効利活用に向け改修を行うのは、公共下水道区域外の山室地区を対象に合併前の旧山東町が整備した農業集落排水施設「山室地区処理場」。ＲＣ造平屋建、約195平方�b規模の現施設内には汚泥貯留槽、沈殿槽、消毒槽、接触ばっ気槽、嫌気性濾床槽、ブロア室、汚泥計量室のほか、管理室、倉庫、便所、階段室などが備えられている。
　23年度、湖北設計（米原市）に委託した（10月26日開札）山室地区処理場改築設計業務では、管理室、機械室の間取りの変更改修や、処理槽の処分、場内の改修―についてそれぞれ実施設計を行い、24年3月18日をメドにまとめる。25年度は処理槽の撤去および場内の採取清掃に係る業務を発注し完了後、26年度に建物改修工事を発注・施工し完了させる計画。
　同地区については23年度着工した下水道施設整備工事を経て25年4月1日から米原市の公共下水道に切り替えることが決まっており、農集排施設としての利用を止め余剰施設となる見込みの施設を今後地域の要望を受け、地域で利活用できる施設へと改修することとなった。

提供：滋賀産業新聞