富山商工会議所は、富山市に対する2024年度の施策や予算への要望書をまとめ、10日に庵栄伸会頭らが市役所で藤井裕久市長に提出した。
要望内容は、中小企業対策関係では中小企業・小規模事業者への支援として(1)「緊急経営基盤安定資金」の継続・充実(2)富山市独自の創業支援の拡充(3)(新)事業環境変化への対応(4)(新)労働問題対策−、ほかに輸出促進の支援を新規追加。地域活性化関係では「富山市新規出店サポート事業補助金」の要件見直しや市内中学校「14歳の挑戦」での「富山産業観光図鑑」活用、インバウンドに対応した富山駅の標記充実。観光振興関係では「オクトーバーフェスト」の誘致や「富山まつり」の一部リニューアル、その他として「第70回全日本チンドンコンクール」やJR高山本線全線開通90周年、「ポスターの街・とやま2024」の支援、富山商工会議所青年部創立50周年記念事業に対する支援も新規追加した。
庵会頭は「インフレや円高対策は喫緊の課題」と述べ、支援を求めた。藤井市長は「重要な項目ばかり。みなさんにも相談して取り組みたい」と答えた。商工会議所から大津賀保信、品川祐一郎、橋本淳各副会頭ら、市から山本貴俊商工労働部長らが出席した。