日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/11/07
【埼玉】川口市 横曽根分署南側へ車庫棟建設を計画
川口市は、現在の南消防署横曽根分署(西川口3−18−1)を新たな南消防署として再整備するため、横曽根分署南側の市有地に車庫棟を建設する。現在は靖建築事務所(川口市、電話048−269−8695)が実施設計を策定中。本年度内に仕様をまとめた上で2024年度当初予算へ工事費を要望し、24〜25年度にかけて工事を進める流れを目指している。
南消防署(本町2−4−39)は竣工から50年が経過し、老朽化が進んでいる状態。今後は現施設機能を横曽根分署へ移転することで同分署を新たな南消防署として運用する方針で、機能移転の一環として車庫棟を建設する計画だ。現施設の規模は、横曽根分署がRC造3階建て、延べ床面積1960u。南消防署についてはRC造3階建て、同1610uを有する。
新たな車庫棟は、設計段階では2階建てとする想定。延べ床面積は500u以下に抑える方向で調整している。現時点では24年度の秋をめどに着工し、25年度内に工事を終える流れを見込む。発注時は建築・設備・電気の3工種を分離する可能性も視野に入れる。
横曽根分署へ機能を移転した後、現在の南消防署が立地する中央地区には「(仮称)中央分署」を整備する見通し。建設地の検討を進めており、過去の議会ではUR川口本町跡地(26年度に市へ返還予定)を活用する案が挙がっている。将来的な中央分署の整備と合わせ、老朽化が進んでいる現南消防署は解体する方向で検討している。