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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/11/10

【群馬】宝川橋撤去、複数年かけて実施

みなかみ町は、藤原地内にある宝川橋の撤去工事について、2024年度の発注に向けて準備を進めている。複数年かけて施工する予定としており、現在、詳細設計業務を技研コンサル(前橋市)が担当し、24年3月末までの期間でまとめている。
町道藤原102号線にある利根川を跨ぐ同橋は、橋長約69m、幅員約2mの鋼ワーレントラス形式とRCT桁橋で、壁式橋脚1基と橋台2基が設置されている。河床から上部工までの高さは平均で14m程度。1958年の架設から64年経っており、2021年の定期点検で下部工の剥離と鉄筋露出、支承の機能障害が確認されたため、現在通行止めの措置となっている。
今回の工事は、上部工全体と橋脚を撤去するもの。橋台については背面にある急傾斜法面の保護の観点から撤去しない。撤去時の工法については、町が占用している利根川について、国土交通省と協議を進めているところ。ボーリング調査で地盤の強度や地質の調査を行いながら検討を進めていく。撤去物については、コンクリートと鋼材と見込んでいる。
撤去工事後は、すぐ上流側に奥利根橋が架設されているため、新橋の設置工事は予定していない。
同町では、計画的な維持管理を実施し橋梁の長寿命化を図ることで維持管理のコスト削減を目指す橋梁長寿命化修繕計画に基づき、5年に1度の定期点検を行っている。21年3月末時点で、101橋ある橋長15m以上の橋梁のうち健全性の判定が措置段階とされるVのものが13橋、340橋ある橋長15m未満の橋梁のうち判定Vは17橋存在。修繕が必要なものから優先順位をつけて計画的に補修工事を行っていくとしており、23年度は町道阿能川25号線の赤瀬入沢橋の補修工事を木村建設(みなかみ町)が、町道粟沢1号線の小森橋の補修工事を清滝建設(みなかみ町)がそれぞれ実施している。