東日本建設業保証富山支店は9日までに、10月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は76億2100万円で、前年度同月比3・4%の増となった。県土木部などで増加したことにより、2カ月ぶりのアップを示した。
発注者別の請負金額を見ると、国は同21・6%の減少。このうち、北陸地方整備局では3億円の減となった。
独立行政法人等は同97・8%の減。件数が5件から1件に減ったほか、ネクスコ中日本では5億円の減少を示した。
県は同53・3%の大幅増。このうち、土木部では件数が75件から90件に増え、8億円のアップとなった。
市町村は同4・9%増。立山町で4億円増えたものの、富山市では、昨年同期に「流域関連富山公共下水道新鍛冶川排水区呉羽町地区呉羽苑貯留池築造工事」の大型保証があった反動を受け、7億円減少した。
一方、4月から10月の累計請負金額は、同4・6%増の912億9300万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額が下から2番目の状況。請負金額は、独立行政法人等で大幅アップ、県が微増となり、国と市町村、地方公社では前年同期を下回った。
内訳を見ると、増加はネクスコ中日本125億円、県土木部14億円、高岡市9億円、立山町5億円。減少は北陸地方整備局37億円、富山市14億円、富山大学と県企業局、入善町が各9億円、氷見市7億円など。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が約89億円でトップ。高岡市約48億円、射水市約23億円、氷見市15億円余、立山町13億円余の順となった。
工事場所別の前払金保証取扱高累計は南砺市、富山市、小矢部市などで増加。砺波市と入善町、黒部市、射水市、魚津市などで減少している。
累計の中間前払金保証取扱件数は、県土木部が9件で最多。富山市と県農林水産部が各5件、高岡市が4件で続いた。