金沢港の航路・泊地の浚渫土砂を受け入れてきた、同港金石大野埋立地82・3ヘクタールの利活用法が、このほど開かれた金沢港将来ビジョン検討委員会の第2回会合で石川県側から示された。
それによると、東側に脱炭素化推進ゾーン(カーボンニュートラルポート、CNP)、中央にレクリエーションゾーン、西側(金石海岸)にマリンレジャーゾーンを配置。
脱炭素化化推進ゾーンは、新エネルギーの受け入れ・供給基地として、貯蔵タンクやLNG燃料船が接岸可能な岸壁のほか、洋上風力発電の組み立て基地、太陽光発電設備―などをイメージ。
レクリエーションゾーンにはスポーツ施設、ランニングロード、芝生広場、バーベキュー場、キャンプ場などを、マリンレジャーゾーンではビーチ、釣り施設などをイメージしており、今後、地域住民と連携しながら検討する。
このほか、各ゾーンへ通じる道路ネットワークの強化を図ることにしている。今年度末の策定を目指す同将来ビジョンは20〜30年先の長期的な視点に立った金沢港の目指すべき姿を定めるもので、これらの整備は中期〜長期として位置付けられている。