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建設経済新聞社
2023/11/08

【京都】元松賀茂公園予定地跡地活用 募集要項案の用途にZEH盛る

 京都市は7日、廃止した元松賀茂公園予定地跡地について、活用事業者を公募型プロポーザル方式(総合評価方式)で選定するにあたり、契約候補事業者選定委員会の初会合を開催。募集要項案などを審議した。
 元松賀茂公園予定地跡地を巡っては、周辺に公園機能を代替する「みどり」があること、市の公園整備は再整備を重点的に進める方針で新規整備は困難なこと、市所有の未利用地は長期間保有し続けるよりも、住宅の誘致や産業用地の創出・企業誘致などを戦略的に推進する方針であることから、廃止する方針を決定。3月の京都市都市計画審議会で廃止する案を審議し承認。その後、4月25日に当該物件区域の都市計画を廃止した。
 跡地の活用事業者は公募型プロポで選定。活用計画に関する企画提案を事業者から求め、学識経験者らで構成する契約候補事業者選定委員会において、売却価格及び土地活用案の内容を総合的に審査し、最も優れた事業者を契約候補事業者として決定する。
 募集要項案によると、元松賀茂公園予定地跡地(左京区松ケ崎呼返町47−2、松ケ崎芝本町30−2)は、面積が3381・92u。用途地域は第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率80%、敷地面積の最低限度100u)で、10m高度地区。
 RC造平屋建、100・80uの事務所(昭和52年5月築)と軽量S造平屋建、110・16uの倉庫(平成4年3月築)がある。
 市営地下鉄松ヶ崎駅から南西へ直線距離で約250m、市バス・京都バス松ヶ崎駅前停留所から南へ直線距離で約150m。京都ノートルダム女子大学の南東側に位置し、周辺は低層戸建て住宅を中心とした住環境が形成されている。
 売却条件で設定した活用計画において、用途はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)又はZEH−M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)の水準を満たした住宅とするよう求めている。
 予定スケジュールでは、11月15日から募集要項を配布し、11月28日・11月30日に現地見学会を開催する。申込書類は令和6年2月9日から2月16日まで受け付ける。契約候補事業者選定委員会は令和6年3月頃に開催し、事業者を決める。その後、令和6年春頃に契約締結、売買代金納入を経て、所有権移転等の登記を行う予定。
 担当は京都市建設局みどり政策推進室(рO75−222−4114)。