建設新聞社
2023/11/08
【東北・福島】R49富田地区電線共同溝PFIを公告
東北地方整備局は7日、福島県郡山市で実施する国道49号富田地区電線共同溝PFI事業について、WTO対象一般競争入札を公告した。電線共同溝の工事には見積活用方式を採用する。また、発注者指定型のBIM/CIM活用業務。
道路延長約1`b(上下線計約2`b)を対象に、電線共同溝の設計・施工・維持管理を行う。事業方式は、事業者(SPCの設立を基本とする)が施設整備後に所有権を国に移転し、維持管理は事業者が行うBTO方式。事業期間は2053年3月末まで。
参加資格は単体または複数企業によるグループ。設計企業は土木関係建設コンサルタント業務の有資格者。工事企業は一般土木工事またはアスファルト舗装工事の有資格者。工事監理企業は同種業務実績があること。維持管理企業は土木関係建設コンサルタント業務および維持修繕工事かアスファルト舗装工事の有資格者。
第1次審査資料と見積書は12月7日まで、第2次審査資料と入札書は24年2月1日まで受け付け、同22日11時に開札する。3月に契約予定。
事業箇所は、郡山市街地の北西部で東北自動車道郡山ICの南側。富田町西町下地先を起点に、富田町権現林地先を終点とする道路延長約1`b、上下線合わせて約2`bが事業延長となる。無電柱化により災害時の緊急輸送道路の機能確保と、安全で快適な歩行空間および良好な都市景観の形成を期待する取り組み。整備期間は7年間を見込み、31年3月ごろまで。維持管理期間は22年間とし、53年3月末までを想定。
採点に当たっては、総合評価点が1000点。内容点700点は、事業提案(最高700点)と賃上げ(最高37点)の737点満点を700点に換算する。これに価格点(最低応札者が300点満点で2位以下は1位との比率で算出)を加味して算定する。
提案の評価に当たる有識者等委員会は5人で構成。委員は▽石川雅美東北学院大学工学部教授▽小出英夫東北工業大学工学部教授▽鈴木覚弁護士▽田邉信之不動産証券化協会フェロー▽成田由加里東北大学会計大学院教授−。またアドバイザー業務は、ニュージェックと御堂筋法律事務所が担当した。
なお東北地方で電線共同溝事業へのPFI導入は、宮城県富谷市の国道4号(事業者=エヌ・ティ・ティインフラネットグループ)に次いで2例目。
提供:建設新聞社