栗東市は、計画している栗東健康運動公園整備事業について、サウンディング調査内容及び方法の最終調整を進めているところで、まとまり次第、実施していく方針だ。
予定している調査内容は、マーケット関係と馬関連関係の2種。マーケット関係では、参入事業者や提案可能事業の把握及び想定施設の条件確認などを調査し、馬関連は実施可能事業や馬施設の条件をまとめる。現在、この2種を一括し実施、もしくは分割するかを協議しているところ。このことから、取りまとめに時間を要する見通しから、調査実施時期は2月頃となる模様。
その後については、来年度にP―PFI手法で運営事業者を選定。25年度に敷地造成及び雨水排水工事に着手し、26年度に電気・給水設備工事を実施する。27年度から馬関連施設やトレイル・駐車場や管理事務所を建設し、28年度に園路・広場整備を行う。29年度に植栽・遊具・外周柵を設置し30年度開園を目指していく。
基本設計・計画は、独立行政法人・都市再生機構西日本支社西日本公園事務所(UR都市機構)が担当。
なお、先がけて行われた周辺自治会説明会の中で、公園整備の費用の捻出方法を問われた際、市は「JRAの支援と国の交付金を活用しながら出来るだけ財政を圧迫しないよう計画している。建物も民間にお願いしていく考え」と回答。その他、公園の将来像については、「防災機能として使って頂ける公園であり、市民が楽しめる公園をイメージしている。必要な遊具や機能は今後煮詰めていく」といった返答をしている。
同事業では、▽馬とのふれあいゾーン▽自然環境保全体験ゾーン▽栗東マーケットゾーン―以上3つのゾーニングを行い整備推進していく。各ゾーン内容を見ると、馬とのふれあいゾーンには、馬場・屋内馬場・厩舎・養老牧場・管理施設―などを整備し、馬と触れ合える拠点を設置する。加えて、高齢者や障がい者が働ける環境を整え就労支援も実施していく。自然環境保全体験ゾーンは、ホーストレイルコースを利用した乗馬体験事業を展開やため池水を利用した防災基盤整備を進める。栗東マーケットゾーンは、地元産品の販売・地元食材を提供するレストラン・カフェや馬のミュージアムを設置し、イベントなども開催し活性化を狙う。また、子どもたちの親しみのある公園となるよう自然遊び場も整備していく。
なお、現段階の計画されている駐車場は4ヵ所で、規模は自家用車200台、大型バス7台、バイク20台、自転車80台程度。保全緑地として国際情報高校及び南側バイパス沿いを緩衝緑地として現況保全する。
提供:滋賀産業新聞