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北陸工業新聞社
2023/11/07

【福井】農業水利施設の老朽化更新へ/国営土地改良事業坂井北部地区推進協議会/設立総会開く/会長は森之嗣あわら市長

 国営土地改良事業坂井北部地区推進協議会の設立総会が3日開かれ、農業水利施設の老朽化に対応し、引き続き農業農村の発展を図る方針だ。
 総会会場は、あわら市二面の坂井北部丘陵地農業団地センター。関係者およそ70人が参加した。
 設立目的は、昭和50年代に整備された新江導水路や、坂井北部丘陵揚水機場などの農業水利施設が近年老朽化(整備後40年以上経過)。導水路の空洞化や陥没が懸念され、近年の電気料金の高騰で、多大な費用と労力が必要な状況という。
 そこで協議会では、施設の適切な維持管理と長寿命化に向け、国営事業の早期実現と、地域の営農計画の本格的な検討を始めることとした。
 会長には、森あわら市長を選任。森会長が挨拶し、近年の災害や天候不順を受け、坂井丘陵地の農業水利施設の重要さを改めて強調。その上で「国営で整備したこの施設も老朽化が進み、適切な維持管理のための更新整備は、喫緊の課題」と指摘。国営事業の計画実施と、さらなる営農振興に期待を寄せた。来賓の杉本達治知事や、山崎正昭県土地改良事業団体連合会会長(代読)、滝波宏文参議員、笹原修之県議、細井和夫北陸農政局農村振興部長が来賓挨拶をした。
 2023年度の事業計画によると、営農検討部会を1月下旬までに2回行う。国と県への要望活動を2月下旬に計画。
 国(北陸農政局)では、新しい補助事業採択へ向け、今年度から本格調査を開始している。今年度調査は、NTCコンサルタンツと、三祐コンサルタンツが担当。
 坂井北部丘陵地は、県下最大(全畑の4分の1)の畑作地帯。九頭竜川を水源とする良質な農業用水を利用し、多種多様な作物が栽培されている。

 役員の皆さん
■会長
あわら市長 森之嗣
■副会長
坂井市長 池田禎孝
坂井北部土地改良区理事長 齊藤惠治
■監事
JA福井県副組合長 東川継央
福井県土地改良事業団体連合会専務理事 野坂雄二

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