京都市上下水道局は6日、保有資産(土地・建物)の有効活用に向けた取組の一環で、上下水道局資産の有効活用市民等提案制度を創設。対象の11施設を明らかにした。
同様の制度は市長部局では既に実施している。
上下水道局は、自らが実施主体となろうとする市民や事業者から、常時提案を受け付け、資産の有効活用に取り組む。11月7日から受付を開始した。
提案者の資格は、提案内容を自ら主体となって実施する個人、法人及びその他団体(市内・市外は問わない)。
提案から契約候補者選定までの主な流れは、@電話又はメールで問い合わせ。その後、事前相談を経て、実現可能性の高い提案は正式に提案書を提出A提案内容につき、活用計画の実現性、法令等との整合性、提案者の財務・経営状況の安定性、京都市施策、市民生活への貢献の財政効果等の観点から審査を行い、その結果を提案者に通知B提案を受け、有効活用を行うこととした資産については、予定価格や貸付料の基準など必要な条件設定等を行ったうえで、競争性及び公平性確保の観点から、原則として公募型プロポーザルにより、外部有識者等によって組織される選定委員会等の審査を経て、契約候補者を選定する。
対象となる土地・建物は、上下水道局ホームページで公開し、適宜更新する。
問い合わせは京都市上下水道局経営戦略室資産活用担当(рO75−672−7710)。
活用方法の検討を進める上下水道局用地は次の通り(▽資産名(所在地)=@面積A前面道路・令和5年相続税路線価B用途地域、建ぺい率、容積率、高度地区/建物の有無C備考)。
◆売却も含めた活用の検討を進める用地
【現在未利用又は一部未利用の用地】
▽元洛北ポンプ場(左京区岩倉幡枝町)=@481uA10万5000円B第一種低層住居専用地域、建ぺい率40%、容積率60%、高度地区10m/建物無C地下施設が残存している。前面道路と高低差がある
▽安朱測水所北側用地(山科区安朱奥ノ田)=@306uAなしB第一種低層住居専用地域、建ぺい率40%、容積率60%、高度地区10m/建物無C建築基準法上の道路と接道がない
▽山科分所東側用地(山科区安朱中溝町)=@165uAなしB第一種低層住居専用地域、建ぺい率50%、容積率80%、高度地区10m/建物無C建築基準法上の道路と接道がない
▽山科倉庫用地(山科区安朱中溝町)=@95uA11万円B第一種低層住居専用地域、建ぺい率50%、容積率80%、高度地区10m/建物有C建物(倉庫等)が存在している。用途地域等の制限により小規模建築物しか建てられない
▽梅津罧原用地(右京区梅津罧原町)=@221uAなしB第一種中高層住居専用地域、建ぺい率60%、容積率200%、高度地区15m第1種/建物無C建築基準法上の道路と接道がない。地下施設が残存し、活用には撤去が必要となる
▽桃山町丹下運河用地(伏見区桃山町丹下)=@843uAなしB第二種住居地域、建ぺい率60%、容積率300%、高度地区15m第2種/建物無C公図混乱地のため、境界確定に時間を要する。建築基準法上の道路と接道がない
▽今熊野資材置場(東山区今熊野池田町)=@349uAなしB第一種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%、高度地区15m第2種/建物無C建築基準法上の道路と接道がない。不整形地(三角形)である。下水道埋設管がある
▽元みなみ下水道管路管理センター(伏見区桃山町丹下)=@1233uA15万5000円B準工業地域、建ぺい率60%、容積率300%、高度地区20m第4種/建物有C公図混乱地のため、境界確定に時間を要する。地下に旧疏水放水路跡及び、設備関係のケーブルがある
【現在、利用しているが、今後、活用方法の検討を行う用地】
▽山科貯水槽用地(山科区音羽平林町)=@2980uAなしB第一種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%、高度地区15m第2種/建物有C令和5年度末に用途廃止予定。建築基準法上の道路と接道がないため、建築物が建てられない。敷地内に貯水槽(2基)等あり。地下に流入管・流出管等あり
▽住吉ポンプ場東側用地(伏見区景勝町)=@6608uAなしB準工業地域、建ぺい率60%、容積率200%、高度地区20m第3種/建物無C現在活用中。建築基準法上の道路と接道がないため、建築物が建てられない。地下に埋設管があり、当該部分及びその周辺は活用不可
◆貸付け等による活用の検討を進める用地
【現在未利用又は一部未利用の用地】
▽元水道管路建設事務所(伏見区桃山町丹下)=@759uA15万5000円B準工業地域、建ぺい率60%、容積率300%、高度地区20m第4種/建物有C公図混乱地のため、境界確定に時間を要する