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　県下水道局などは２日、大規模地震を想定した下水道災害対策実動訓練を実施した。県内で最大震度６強の地震が発生し、幹線管路が破損して市街地で汚水が溢れたり、下水処理場が破損して汚水処理機能が停止するなどの被害が発生したとの想定で行った。
　県下水道局本局では下水道対策部を設置し、流域下水道および公共下水道の被害状況などの報告を受けた。また、県内の被害情報の集約などを行ったほか、戸田市内の荒川水循環センターでのドローンによる施設点検の映像確認を実施した。
　下水道対策部長を務めた伊田恒弘下水道局長は「今回の訓練は、大野元裕知事が推進する埼玉版ＦＥＭＡの下水道版の取り組み。実際に現地で作業を行い、円滑にできるよう作業手順を確認したり、顔の見える関係を構築するということで、一定の効果が確認できた。昨年の訓練からＢｌｒｔｚＧＩＳ（管路情報システム）を導入し、大いに役立っている。訓練で出てきた課題をしっかりと洗い出し、今後に生かしていきたい」と話した。
　また、日本下水道管路管理業協会による荒川左岸北部下水道事務所などでの支援訓練、埼玉県建設業協会による支援訓練が荒川水循環センター、三郷市内の中川水循環センターで実施された。