熊本県は、阿蘇くまもと空港周辺地域の将来像を描いた「新大空港構想」を公表した。取組期間は2033年度までの概ね10年間。将来像に「空港と周辺地域を核とした地方創生の先進地域」を掲げている。
大空港構想は、空港と周辺地域を一体として、活性化に繋げようという取り組み。第2期の前回構想「ネクスト・ステージ」は、熊本地震後の16年12月に策定し、空港ターミナルビルの改築や県道熊本高森線の4車線化などに取り組んだ。
今回の第3期構想は、TSMC進出を機に関連企業の集積が進んでいることから、環境変化に合わせて更なる活性化を目指すもの。8月には有識者会議から、空港と周辺地域の役割等について提言を受けていた。
新構想は、「空港機能の強化」「産業集積・産業力強化」「交通ネットワークの構築」「快適な生活ができる街づくり」の四つを柱とし、10項目の施策を示した。
空港アクセス鉄道の整備促進では、概略設計や環境アセスメント、都市計画手続きなどを進め、用地取得や関連工事等の事業に着手、早期完成を目指すとした。道路交通網では、中九州横断道路等の整備、セミコンテクノパーク周辺の道路改良(多車線化、交差点改良、バイパス整備)、新たなアクセス道路の検討などを盛り込んでいる。
このほか、広域防災拠点としての機能強化、新産業創出の拠点整備、ホテル・MICE施設等の誘致、地下空間の利用検討、RE100産業エリアのモデル形成なども明記している。
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