建設新聞社
2023/11/06
【東北・青森】八洲建築設計が受託候補/おいらせ町新庁舎基本計画の公募プロポ
おいらせ町は、現在2カ所に分散している役場庁舎を統合した新庁舎の新築を計画しており、基本構想・基本計画の委託先選定へ公募型プロポーザルを進めた結果、八洲建築設計事務所を受託候補者に選定した。同じ敷地内に移転を見込むおいらせ病院の検討を含む。
今月中旬にも1000万円以内(税込み)を上限に随意契約を行う予定。履行期限は2024年6月28日まで。
次点候補者はみちのく計画。参加者は八洲建築設計事務所とみちのく計画の2社だった。
現在の役場庁舎は、合併前の下田町、百石町の両役場庁舎を本庁舎と分庁舎に分け使用しており、分散による弊害のほか、施設の老朽化が問題となっていることなどから、その解消を図るため統合庁舎の整備を立案。
内部に新庁舎検討委員会を設置するなど検討を進めて、今年1月にはイオンモール下田の西側に位置する民有地等を建設候補地に選定。用地交渉を進めるとともに基本計画等に着手するため準備を進めていた。
現段階での構想では、同町中平下長根山および中野平の一部に、併せて移転予定の新病院用地を含め約3万平方b以上、最大で約4万5000平方bの敷地を確保し新庁舎を建設する。新庁舎の規模は、今回の業務の中で検討する。
基本構想では、新庁舎建設候補地の選定の背景、検討経過と現況の整理、新庁舎建設の基本的な考え方などをまとめる。基本計画では、現状調査をはじめ新庁舎導入機能整理・検討、適正規模、造成計画、配置計画、周辺環境整備方針提案、構造形式検討、イニシャルコスト・ランニングコストの算出・比較検討、事業スケジュール、住民説明会資料作成などを行う。
このうち新庁舎の適正規模については、導入機能や将来的な職員数を考慮し、想定される庁舎規模を算出し、比較検討のため複数案を作成する。また、同じ敷地内に移転予定のおいらせ病院(想定建築面積3350平方b程度、同延床面積7360平方b程度)の配置計画とも調整を行い、新庁舎の配置計画を複数案作成し検討する。
今後、基本計画等完了を待って、24〜25年度で用地取得と地質調査、用地測量、実施設計を行い、26〜27年度で用地造成、28〜29年度の着工・完成を目指す考え。
提供:建設新聞社