福井市は31日、福井市手寄1丁目のアオッサで「令和5年度福井市技能功労者表彰式」を執り行った。
他の技術者の模範となるような優れた技能を有し、後継者の育成と市の産業発展に貢献している技能者を「福井市技能功労者」として表彰し、技能継承と業界発展につなげることが目的。1982年から表彰を行っており、今年で42年目。5人が表彰された。
受賞者は、次の方々(敬称略)。
・藤井隆明(ブラッスリーラジット)
・片岡慎二(米五)
・中村英二(建築工房英)
・高間博幸(文珠四郎管工商会)
・大久保利通(梅月堂)
式典で、東村新一市長が一人ひとりに表彰額を手渡した後、式辞を述べ「受賞された皆様が研鑽を積み、卓越した技術を継承されることは、他の技術者の模範となる」と敬意を表した。さらに「来年3月16日には福井に北陸新幹線が開業する。福井は豊かな自然と文化、環境など多様な要素によって、高まる魅力を国内外に発信したい。ものづくりの優れた技術についても、次世代を担う若者に継承し、商工業発展への活力にしたい」と今後の活躍を願った。
続けて、市議会の八田一似議長が「優れた技術は本市の財産。長年培ってこられた技術を次世代に継承するとともに、これからも産業基盤の発展にお力添えをいただきたい」と祝辞を送った。 受賞者を代表して、管工事職の高間氏が「自分の仕事に誇りを持ち、知識と技術を研鑽してきた。これからもお客さまに満足してもらえるよう、同じ道を進む若手技術者とともに邁進していきたい」と謝辞を述べた。
建築大工職の中村氏は「大変光栄な賞をいただいた。これからも建築を通じて、市が盛り上がるよう精進したい」と喜びを語った。
今後、技能功労者を紹介するパネル展を、市内の各施設で開催する。