馳浩知事は1日に開いた記者会見において、金沢駅兼六園口(東口)前の金沢都ホテル跡地の開発を巡り、先月31日に金沢市の村山卓市長から「都市再生特措法を活用した開発とすることで土地所有者の近鉄側と合意した」との報告を受けたことについて「村山市長の決断を高く評価したい。今後、法律に従って県の役割を果たせるよう丁寧に対応したい」と開発への関与に前向きな姿勢を示した。
村山市長とのやり取りを問われた知事は「近鉄側との守秘義務に関わることなので現時点では控えたい」としながら「企業にとって収益をいかにあげるかが使命だろう。法定協議会へ参加する際には県としての意見を申し上げる」とした。
会見の冒頭、知事は志賀町の小泉勝町長が町発注工事を巡り最低制限価格を業者側へ教える見返りに現金を受け取った容疑で先月30日に逮捕されたことに自ら触れ「大変残念であり、県として捜査の推移を注視したい」とした。記者が「最低制限価格の決定権が町長にあることをどう思うか」と問われると「首長に決定権があること自体、私の感覚からすれば信じられないし、良くない。こうした事件が起こる温床は排除すべき」と切り捨てた。