23年度末に基本構想策定 26年度から工事着手予定 佐賀市は、松原公園の第2期整備を計画している。徴古館(同市松原2丁目)の東側および北側のエリア約9900平方bが対象で、新松原マーケット(仲見世)や水辺空間を活かした施設整備、緑地およびまちなかからの動線整備などを想定しており、現在のスケジュール案では2023年度末に基本構想を策定し、24―25年度に松原公園整備基本計画策定、基本設計、実施設計を行い、26年度から工事に着手する予定。27年度の公園開設(拡張)を目指す。
大正から昭和初期の松原一帯が銅像園として緑と池が配置された広く静かな公園だったことを踏まえ、松原公園の第1期整備では、1988年度から91年度にかけて松原川の環境整備を実施、2009年度から10年度に徴古館のエントランス部分(約3700平方b)を再整備し、11年度に新たな松原公園を開設した。
第2期整備の区域は徴古館北側の土地約7900平方b(佐賀県、鍋島報效会、佐嘉神社の所有地)、同東側の土地約2000平方b(松原マーケット、鍋島報效会の所有地)となり、整備コンセプトは▽憩いの緑や松原川の水辺を活かし、気軽に訪れたい場所として整備し、核となる松原・佐嘉神社、徴古館へと誘う▽まちなかからの動線や徴古館、神社との自由な往来を意識した整備―と設定。整備例として▽新松原マーケット(仲見世)の整備▽水辺空間を活かした施設整備▽緑地、まちなかからの動線整備―を挙げている。
今後は、23年3月に松原公園周辺における歴史と文化を活かしたまちづくり懇話会でまとめた「松原公園周辺の将来像」と「整備イメージ」を基に、10月に基本構想策定会議(仮称)を設置し、具体的な整備内容を検討する。また、民間活力導入の可能性を検討するため、サウンディング型市場調査を行う。
スケジュール案によると、23年度末に基本構想を策定、24―25年度に松原公園整備基本計画策定、基本設計、実施設計を行い、26年度に工事着手、27年度の公園開設(拡張)を目指す。
公園整備の基本理念は、この一帯の核となる松原神社、佐嘉神社、徴古館と、松原川や楠の緑と相まった歴史的景観の維持向上を図り、佐賀の人々が誇りに思い、未来にしっかりと継承していけるエリアとなるように、鍋島報效会、神社、佐賀県、佐賀市が連携して取り組みを進める―となっている。