日本工業経済新聞社(群馬)
2023/11/01
【群馬】前橋市が駒寄スマートIC整備へ来年度に着工
前橋市は池端町へ整備を計画している駒寄スマートIC産業団地で、2024年度の着工を目指して準備を進めている。24年度の工事では、敷地南東部に設ける調整池での工事と区画道路の一部を予定。調整池は2池を3カ年かけて行う見通しとしている。先行して池本体の工事の前段となる2池を接続するボックスカルバートの設置工事を行い、その後に池本体の工事を行う。
駒寄スマートIC産業団地は東に関越道駒寄SIC、北に午王頭川、南を県道南新井前橋線に接する20・9haで造成を計画。全体の分譲面積は約16haとなる。
都市計画決定上では調整池2池のほか、区画道路7路線合わせて約2710m、特殊道路約100m、敷地南側へ緑地0・7haの整備を盛り込んでいる。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が22年度に作成した。
来年度に着手する調整池は敷地南東部、現在の駒寄スマートIC下り線の出入口となる路線を挟んで東西に築造する。2池はともにブロック積みで、高さは約3m。東側にある1号池は貯水容量1万4895立方m、西側の2号池は3101立方mとなる。
築造に先行して、2池を接続するボックスカルバートの設置工を予定。ボックスカルバートの規模は1300o×1300o、延長32mとなる。現在のSIC出入口に整備するため、SICへの仮設道路を設けてからの工事を予定。仮設道路の具体的な幅や延長はこれから協議して詰めていく。24年度はこのほか、区画道路の整備工事についても一部行いたい考え。
産業団地造成に向けては、24年度の進出企業公募開始を見込んでいる。分譲はオーダーメイド方式を予定。進出企業と分譲区画や面積を調整するため、造成工事は早くても25年度からとなりそう。土地の引き渡し時期についても、27年度以降となる見通し。
このほか、計画敷地内にある清里浄水場で団地整備に伴う移転を計画。現在の浄水場は敷地の南西部にあり、水源のある北東部へ移転することとなる。新しい浄水場は、2基それぞれ350立方m規模で建設を予定している。