建設新聞社
2023/11/01
【東北・宮城】SBIホールディングス、PSMCが第二仙台北部中核工業団地に進出
SBIホールディングス(東京都港区 北尾吉孝代表取締役会長兼社長)と台湾の半導体ファウンドリ大手のPowerchip Semiconductor Manufacturing Corporation(黄崇仁代表取締役会長。以下PSMC)は、宮城県大衡村の第二仙台北部中核工業団地に進出を決め、車載向け半導体工場を建設する。
SBIホールディングスとPSMCは、国内での半導体ファウンドリ設立に向けた準備会社として今年8月にJSMC(東京都港区 宮崎誠・呉元雄共同代表)を立ち上げ、建設地の検討を進めていた。
30を超える誘致の申請に対し、候補地自治体との協議、現地視察を重ねた結果、給排水、高圧電力、ロジスティック等のインフラの充実度、災害への強度、周辺の住環境、今後の産官学連携の可能性等を踏まえ、第二仙台北部中核工業団地内の中央平を建設予定地として決定した。
建設予定の工場では、28ナノb、40ナノb、55ナノbの半導体ウェハを月間4万枚生産する計画だ。
工場の建設時期や稼働時期などの詳細は決定次第発表するとしている。
立地の決定を受けて宮城県の村井嘉浩知事は「宮城県が選定されたことに対し、心から感謝する」とコメント。「国内半導体の安定供給に大きく寄与するもので、本県が目標に掲げてきた『県内総生産10兆円』を安定的に維持するとともに、『富県躍進』に大いに貢献するもの」と期待を寄せ、「工場の立地・操業が円滑に行われるよう、工場の建設、人材の確保、従業員等の住環境整備などに最大限の支援を行う」と発表した。
提供:建設新聞社