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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/31

【群馬】吉井で排水ポンプ工事 11月にも一般競争


高崎市は吉井町吉井(鍛冶町)地内に新設する緊急排水ポンプ設置工事について、11月にも簡易型一般競争入札を公告する見通しを示した。受注企業は2024年6月末までの工期で工事を進める。高崎市は、これまでに新町地区と吉井町中島地区で緊急排水ポンプを整備した。2地区ともに簡易型一般競争入札を公告し工事発注を行った。条件として代表者が管Aで、構成員は電気Aとしていた。
主要地方道高崎神流秩父線と古河ロックドリル吉井工場(吉井1058)に挟まれた吉井町吉井(鍛冶町)地先で実施する。19年台風19号などで古河ロックドリル吉井工場東側の約5ha区域で床上・床下浸水被害が発生したことから工事を行う。工事は施工箇所の南側を通る幅員約4mの市道を工事搬入路として使用し実施する。
1基当たりφ350o×15立方m/min×22kWの水中雨水ポンプ2基と集水池1カ所のほか、制御盤と計装盤を1面ずつ整備する。鏑川沿いに集水池を築造し、堤内地側に設置するポンプまでは自然流下で流し込む。ポンプで吸い上げた水は圧送管で堤防上部にある既存の都市下水路に流し、都市下水路の樋管から鏑川へと排水させる。
集水池の規模は845uで、容量は約1250立方mを見込む。深さ約3m掘削して整備する。掘削土量は約1700立方m。底部は約21立方mのコンクリートを使用し、厚さ約10pで敷コンクリート工を行う。施工面積は約214uとなる。法面には布製型枠を約612u施工し、型枠内にモルタルを約48立方m流し込み固める。工事搬入路の幅員が狭いことや少人数、短期間で施工ができるなど施工性が高いことから布製型枠を採用する。
集水池の周囲には転落防止柵工を施工。高さ1・2mのメッシュフェンスを延長110m設置する。
工事は当初予算で確保した7900万円と9月補正予算に盛り込んだ3000万円を合算した1億900万円を充て進める。
新町地区と吉井町中島地区で行った工事はそれぞれ21年度に工事を発注した。新町地区は針谷工事・クシダ工業JVが受注し、吉井町中島地区についてはクシダ工業・群商電設JVが落札している。