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建通新聞社四国
2023/10/31

【高知】高知県 北川道路2―2工区事業再評価

 高知県土木部は国道493号北川道路2―2工区の総事業費を179億円に増額し、事業期間を2029年度まで延長する事業再評価を行った。今後の発注に関わる部分では、25年度の着工を目指している柏木トンネルについて、補強工法変更などで約4億円を増額する。
 柏木トンネル周辺で地質調査した結果、両坑口にすべり面を確認しため、掘削時の振動で落石が発生しないように巨岩の除去やアンカー工などの対策を施す。いずれも現在施工中の和田トンネルの実績から概算したもので、今後工事費の精査など詳細を詰めていく。
 その他、急激な資材高騰や河川内工事のリスク回避のため柏木1号橋、同2号橋の仮設工法の変更、現道交差部の電線共同溝による無電柱化実施、和田トンネルの支保パターン変更、暫定供用の追加対策などに伴い、合計41億円を増額した。
 委員からは無電柱化推進の取り組みを評価する意見などがあった一方、20年度に行った再評価でも事業費が増加したことからコスト縮減に取り組むよう指摘する声が上がった。
 北川道路2―2工区は四国8の字ネットワークを構成する阿南安芸自動車道の一部で、北川村和田から柏木までの延長4`。このうち2・7`の暫定供用を目指す。今後は24年度に柏木1号橋の上部工、25年度に柏木2号橋の上部工と柏木トンネルの着工を予定している。
提供:建通新聞社