浦安市は、今川4丁目の市有地9945uにおける消防署今川出張所の建て替えなどに総事業費16億9064万円を見込んでいる。事業手法についてはデザインビルド(DB)方式も検討したが、比較を行った結果、設計・工事・工事監理の分離発注方式を採用することとした。今川出張所の建て替えのほか、多目的広場を縮小し、富岡保育園の移転・建て替え用地として約2000uを確保。さらに、今川ゲートボール練習場を駐車場に変更する。2024年度には、今川出張所と富岡保育園の建て替えの基本設計を取りまとめる予定だ。
市有地は、今川4―11に所在。今川出張所、今川若潮会館、今川ゲートボール練習場、コンテナ式防災備蓄倉庫、今川球技場駐車場、今川球技場臨時駐車場、今川多目的広場で構成されている。
消防署今川出張所の敷地面積は1880u。建物はRC造2階建て、延べ床面積591・57uの本棟と、RC造平屋建て、床面積31・43uの増築部分で構成されている。建築から44年以上が経過し、老朽化への対応が求められていることから、既存施設を稼働させながら市有地内で建て替えを行う。新施設の規模は、延べ床面積約800uの想定。
多目的広場は、保育園設置に伴い、敷地面積を3566uから縮小するとともに、隣接する臨時駐車場の一部を多目的広場に編入し、約2000uとする。
今川ゲートボール練習場の敷地面積は861u。5月から8月までの利用者数は皆無だった。また、近接する多目的広場でもゲートボールが実施できることから、駐車場に用途変更し、隣接する今川球技場駐車場と一体的に整備することで、必要な駐車台数を確保する。併せて、駐車場内にあるコンテナ式防災備蓄倉庫を臨時駐車場に移設する。
富岡保育園は、富岡3―1―6に所在。敷地面積は1937・8u。建物はRC造2階建て、延べ床面積1090・97u、1983年の竣工で、老朽化している。敷地が狭あいなため、現地改築できないことから、現保育園に近接する市有地で移転建て替えを行う。
新施設の敷地面積は、現保育園と同程度の約2000uを想定。近接する多目的広場や今川トリム公園を園庭、また今川球技場の一部を敷地外駐車場として利用することも検討する。
事業手法に関しては、DB方式と分離発注方式の比較検討を実施。コスト面でDB方式が優位だが、施設の老朽化状況を踏まえ、事業完了までの期間を短縮する必要があることから、PPP導入検討を行う必要がない分離発注方式に決めた。
今川4丁目市有地活用検討業務委託はブレインファームが担当した。