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建通新聞社四国
2023/10/27

【高知】高知河川国道 波川地区かわまちづくり 

 国土交通省高知河川国道事務所といの町などで構成する波川地区かわまちづくり推進協議会は10月20日、第3回会合を整備予定地で開き、生態系への配慮から整備箇所のゾーン分けを行う計画変更案を示した。ハード整備では、国が護岸、町がトイレや広場などを担当する。
 施工場所はいの町波川の仁淀川橋上流部右岸側にある「木漏れ日公園」周辺。全体を河川利用促進ゾーン、河川利用ゾーン(新設)、ヒメボタルの保全ゾーンの三つに分けて工事を進める。
 高知河川国道事務所は順調なら2024年度から延長185bの親水護岸を建設する。ホタルの生息調査を経て法肩部の樹木を極力残置できるよう低水路法線を約7b前出しにする計画に変更。木陰空間を残して生息環境を保全するとともに、快適な水辺空間を設ける。その他、両端の既設護岸から河原に出入りする階段の設置や既設階段の拡幅、車両回転場を設けるための盛土工などを実施する。
 いの町は、樹木の整理伐や、護岸背後地の散策路や芝生広場、エントランス広場を整備する。また利用者から要望が多いトイレの設置や、既設の河川敷駐車場を拡張する。24年度に各施設の設計を委託する。
 かわまちづくりは、地域が持つ資源や知恵を生かし、地域活性化や観光振興を目的に、河川管理者と市町村、民間事業者、地域住民がそれぞれの取り組みを連携することで「河川空間」と「まち空間」が融合した空間形成を目指すもので、同地区では21年8月に国交省から登録を受けた。
提供:建通新聞社