新居浜市は、市民文化センターを建て替えるための基本計画を2024年3月に取りまとめる。現在、市民団体や専門家などによる市民文化センター基本計画策定委員会(委員長・横川明英新居浜商工会議所会頭)と業務を担当する共同企業体で策定を進めている。基本計画策定委員会は全5回行う予定で、1月の第4回委員会で基本計画案を提示し、その後パブリックコメントの手続きを経て、3月の第5回委員会で決定する見通し。
委員会はこれまで2回行っており、基本構想で示した大ホール(1163席)と中ホール(486席)に代わり整備する2層構造の約1300席ホールとマルチスペース(想定面積4300平方b)や、公園と駐車場の配置、敷地の配分などについて意見を交わした。また中学生、高校生らと行ったワークショップ結果なども紹介した。第3回委員会は11月に行う予定。
市民文化センター建て替えは、27年度に耐用年数を迎えることから基本計画を策定中。22年度に取りまとめた基本構想によると、敷地を南隣の中央公園や児童センターを含めた約2万4800平方bに拡大、別館を利用しながら建て替えを進める方針。スケジュールについては、28年度に移転先にある施設の解体を含む整備工事に着手し、31年度の供用開始を目指す。整備・運営手法については直営の他、22年3月に策定したガイドラインに従い「DB・DBO」「PFI」「指定管理者制度」の導入についても検討する。現在の施設は、大ホールがある本館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ5219平方b)、中ホールのある別館(鉄筋コンクリート造4階建て4620平方b)の2棟。所在地は繁本町8ノ65。
基本計画策定業務は、日本総合研究所・いよぎん地域経済研究センター・矢野青山建築設計事務所による共同企業体「JRI・IRC・YA共同企業体」が担当。
提供:建通新聞社