太田和美・柏市長が会長を務める千葉・茨城都市軸道路整備促進期成同盟会は、このほど茨城県庁を訪れ、大井川和彦知事に都市軸道路の建設促進などに関する要望書を手交した。要望内容は、利根川渡河橋の建設推進、千葉県・埼玉県・茨城県を結ぶ都市軸道路の全線開通に向けた早期事業化、先行2車線整備や有料道路事業の活用を含めた整備手法の導入検討、都市軸道路のさらなる整備を計画的かつ着実に進めるために十分な予算の確保。
つくばエクスプレスの開業後、土地区画整理事業や道路整備事業が推進され、沿線地域を中心とした大規模な住宅・商業エリアの整備、広域的な道路ネットワークの構築が進み、人口の増加や地域の発展が図られている。今後も持続的な発展を続けるため、新たな産業の創出、企業誘致、人材の確保などが求められ、地域間の連携などが重要となる。
都市軸道路は、埼玉県三郷市から千葉県を経由して茨城県つくば市に至る、広域的な幹線道路。つくばエクスプレス沿線において新たに発生する交通需要に対応する重要な道路として位置付けられている。首都直下地震など災害時の救命活動および復旧活動にも役に立つことが期待される。
11月26日に開通する三郷流山橋有料道路や国道16号のアンダーパスなど、千葉県と埼玉県を結ぶ道路の整備が進んでいる。一方で、柏市と茨城県守谷市を結ぶ利根川渡河橋については、工事着手に至っていない状況にある。
これまでに千葉県と茨城県が連携して基礎調査を実施し、整備上の課題などについて検討を行ったほか、県柏土木事務所による利根川渡河橋予備設計をトーニチコンサルタントが担当している。
要望活動参加者は太田市長のほか、副会長の井崎義治・流山市長代理として池田輝昭・流山市土木部長、県議の浜田穂積氏、阿部俊昭氏、松崎太洋氏、野田宏規氏が参加。茨城県からは、副会長の松丸修久・守谷市長、理事の小田川浩・つくばみらい市長などが名を連ねた。