彦根市は、平田町地先の「彦根市障害者福祉センター」について、働き方・業務改革の一環として今後の施設の有効活用を検討するにあたり23年度公告したサウンディング調査を9月に完了、今後は調査に参加した事業者との追加協議や検討を経て年度末にも、利活用方針を決定したい考えだ。利活用としては指定管理制度の導入や施設の一部貸し出し等の案も出ており、決定する計画にのっとり施設の一部改修の実施も見据えており、早ければ24年度補正予算もしくは25年度当初予算で事業費措置し、老朽設備の更新や内部改修を進めていく見通し。
サウンディング市場調査を行った現在の「彦根市障害者福祉センター」(平田町594)は、身体障害者福祉法上の公設公営の滋賀県唯一の障害者専用施設。敷地面積3302平方bに、それぞれS造平屋建の▽A棟(85年築・501平方b)および▽B棟(96年築・221平方b)の2棟で構成。21年度に大規模改修を行い屋根と外壁の塗装工事を完了している。
市場調査の実施においては、同センターを利用して障害者の福祉施策やその他の福祉施策に関する事業等の実施に関心のある事業者で、現に法人格を持つものおよび法人化の可能性のある団体とし、法人格を持つ者同士および法人格を持つものと持たない団体との共同体ならびに障害者団体を公募し、調査には4団体(法人・障害者団体・共同体)が参加した。
サウンディング市場調査の結果の概要では、@指定管理者制度への関心について=「大いに関心がある」(1団体)、「関心はあるが条件次第」(2団体)、「その他」(1団体)、A施設・設備への要望については、「老朽化による改修等に懸念がある」「事業実施に即した設備等の改修や新設を望む」―等の意見が出ている。
提供:滋賀産業新聞