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鹿児島建設新聞
2023/10/25

【鹿児島】日南・志布志道路/構造見直しで27億増加

 国土交通省九州地方整備局は、国道220号の日南・志布志道路の整備を進めている。宮崎県側も含め約230億円増の事業費見直しを第2回事業評価監視委員会が了承。このうち、本県側の主なものは、地質調査結果により内堀1号橋や立山橋、志布志ICの構造を直したため、27億円の増加が見込まれる。また、全体の残事業費は291億3900万円ある。
 構造見直しの結果をみると、内堀1号橋(ラーメン箱桁橋、L115m)は、基礎形式や橋脚形式の変更、杭長延伸を実施。具体的にはA1橋台で場所打杭(φ1200)34・5mを8本、P1橋脚は場所打杭(φ2000)45・5mを16本に変更。立山橋(鋼2径間連続鈑桁橋、L92m)では杭長の延伸や下部工の形状変更。
 志布志IC付近の函渠は事業化当時、開削工法で計画していたが、地質調査を実施したところ、軟弱層(極軟質シラス層)と判明し、掘削時の法面勾配を変更する必要が発生したため地元との協議を行った結果、「開削+親杭横矢板アンカー工法」に変更する。
 また、建設発生土受け入れ地の変更は当初、志布志市臨海工業団地造成地を候補地としていたが同市との調整の結果、他事業からの受け入れ土量が増えたため、搬入が困難となった。このため、40万m3の土量を当初より約13q遠方での処理となったため運搬費が約25億円増額する。
 さらに、物価上昇による資機材や労務費等の増額も行われた今後も、上昇が継続する場合に更なる費用増加の可能性がある。
 東九州自動車の一部を形成する国道220号の改築区間(清武JCT〜志布志)のうち、日南志布志間は15年度に都市計画決定。その後、日南・志布志道路(6・9q)が16年度、油津・夏井道路(20・5q)は18年度に事業化しているが日南串間間の(仮称)奈留IC〜(仮称)南郷IC間(約13km)が未着手となっている。


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