日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/10/23
【埼玉】川越市 城南中傾斜地の災害対策を24年度から2カ年で
川越市は城南中学校(新宿町3−19−1)グラウンド脇の急傾斜地において、土砂災害対策を目的とする整備工事を計画している。本年度内に対策手法をまとめた上で、2024年度から2カ年工期で整備工を実施したい考え。工事費は、23〜25年度版の実施計画で試算した計6000万円を下敷きに再度検討し、24年度当初予算での継続費計上を目指す。
同校グラウンドの南東側部分は崖状の地形となっており、隣接する住宅地との高低差を法面によって接続している。傾斜が急で隣接住宅への土砂流入の危険性が高いことから、法面が県の土砂災害警戒区域に指定されたため、対策に着手する運びとなった。
グラウンド側の土地の一部を削り取り、傾斜を緩やかにすることで対策を図る方針。施工手法は切土工法などを想定している。対策後の法面表層は、コンクリートなどで固めると雨水の処理方法が問題となるため、芝生を整備するなどの緑化保護仕上げを実施する見込みだ。
本年度、急傾斜地崩壊防止検討業務をアサノ大成基礎エンジニアリング北関東事務所(さいたま市、рO48−644−9700)に委託している。委託期間は24年3月15日までとなっている。