建設新聞社
2023/10/23
【東北・山形】DBO方式で来月公告へ/山形市民会館の移転整備
山形市は、DBO方式を導入する市民会館移転整備事業の民間事業者の選定に当たって、11月にプロポーザル方式で公募公告して参加申請を受け付ける。2024年4月ごろまで提案書を受け付け、同6月にも優先交渉権者を決定する見通しだ。24年10月から28年12月を設計・建設期間に充て、29年7月の供用開始を目指す。
山形市香澄町2の9の45地内にある山形市民会館は、1973年にRC造地下1階地上4階建て、延べ5815・28平方b規模で建設。完成から年数が経過し、施設および設備の老朽化が著しく進んでいることから、同市七日町3の1の23地内の旧山形県県民会館の解体跡地約3951平方bに移転を計画。
2020年3月にシアターワークショップ(東京都渋谷区)に委託して基本構想を策定し、選定事業者が設計・建設・維持管理・運営業務などを手掛けるDBO方式を導入する方針を固めた。24年6月30日までの履行期間でDBOアドバイザー業務を日本工営都市空間に委託している。
基本構想によると、新たな市民会館の延べ面積は約1万1100平方bを想定。内部には、市民の舞台芸術の鑑賞や発表の場となる約3600平方bの大ホール(固定席約1200人)をはじめ、約1200平方bの小ホール(可動席300〜400人)、約550平方bのスタジオ・会議室・展示室などを有する創造活動スペース、約900平方bの交流スペースなどを配置するほか、1300平方bの駐車場も設ける。現施設の機能を踏襲しつつ、市民の日常的活動や観光客との交流の場となる常ににぎわいのある施設を目指していく。
今回の整備は、DBO方式のため事業者は設計・施工、開業準備、運営、維持管理を一括で手掛ける。運営・維持管理業務を含めた事業期間は44年3月まで。
提供:建設新聞社