近畿地方整備局福井河川国道事務所は19日、28日に開通が迫る中部縦貫自動車道大野油坂道路(勝原IC〜九頭竜IC間)の内覧会を開催した。
今回の開通区間は、大野市西勝原の勝原ICから同市貝皿の九頭竜ICまでの9・5キロ。高速道路ネットワークの形成や災害時の代替路確保、観光周遊機能向上などの整備効果が期待される。
同区間は山間部を通るため、その8割がトンネルとなっており、荒島第2トンネルは県内の道路トンネルとして最長の4988メートル。また勝原ICおよび下山ICは、ハーフインターとなっており、岐阜方面へは流出、福井方面へは流入のみ可能となっている。
荒島第2トンネル坑内では、緊急時の避難トンネル(5050メートル)について説明。トンネル内で事故等が発生した場合、徒歩での避難や緊急車両の進入が可能。両トンネルを繋ぐ連絡坑は、人道用および車道用が計13カ所設けられている。このほか、大野油坂道路で最長となる九頭竜川橋(273メートル)や九頭竜ICを見学した。
県内の中部縦貫自動車道では、2017年に永平寺大野道路が全通。大野油坂道路では、今年3月に大野IC〜勝原IC間(10キロ)が開通しており、九頭竜ICから油坂出入り口までの15・5キロについては、2026年春の開通を目指す。