玉野市は、玉野市津槌ケ原3072ノ5にある可燃ごみ焼却施設「東清掃センター」内に中継施設を新設する。現在、東和テクノロジー(広島市中区)で基本計画設計や環境影響評価(環境アセス)などの支援業務を進めており、2023年度中にまとめる。
24年度は、基本計画設計を基により詳細な計画を策定し、順調なら秋口をめどに一般競争入札で建設工事を発注する見通し。総事業費は27億7400万円(中継施設・運搬車両整備費)を見込んでいる。26年度末の完成を目指す。
国の方針で岡山県が作成した「新岡山県ごみ処理広域化計画」に基づき、岡山ブロック(岡山市、玉野市、久米南町)の可燃ごみを広域処理するため、玉野市と久米南町は16年度に岡山市へ可燃ごみ処理に関する事務委託を決定。広域処理に向け、岡山市は南区の岡南環境センターで広域処理施設建設に着手している。
日量70dの可燃ごみが発生する玉野市は、新たにコンパクタ・コンテナ方式の中継施設を新設し可燃ごみを集約、岡山市の同広域処理施設に搬入する。
22年3月作成の基本構想によると、東清掃センター敷地内の北西側にある可燃性粗大ごみ受け入れヤードや可燃性粗大ごみ破砕機などのあるエリアで建設を想定。建築面積は16b×23b、構造は2階建て。
2階は約15b×16bの搬入プラットホームを設置、ホッパ投入エリア、受け入れホッパ室、電気設、制御室など、1階はコンパクタ設備、脱臭設備、油圧ユニット、コンテナ配置(一部排水設備装置)とともに屋外に搬出車両待機スペースを確保する。ごみ軽量装置(10d車対応)2基、運搬車両10d車(アームロール式)5台、運搬用コンテナ(18㎥)8台なども備える。
中継施設建設に伴い、盛土工2800立方b、コンクリート擁壁70b、場内舗装2000平方bなどの他、既存施設の撤去、可燃性粗大ごみ破砕機などの移設なども必要となる。
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提供:建通新聞社」