大網白里市は、市役所本庁舎と市民課棟の耐震構造改修等工事を前期(第1〜2期)と後期(第3〜4期)に分けて計画している。6月定例議会で、第1期に当たる整備改修工事の請負契約締結が否決されたことに伴い、当初予算に設定した総額2億8958万5000円の2か年継続費を廃止。事業内容を一部見直し、第1期と第2期の工事を前期として一本化することとした。2024年12月に一般競争入札で前期工事を発注し、26年度の完了を目指す。工事費は約5億413万円で、本庁舎と市民課棟の改修、S造3階建て、延べ床面積216uのエレベーター棟の増築、一般車用駐車場42台の新設、車庫棟と防火水槽の解体などを行う。その後、早ければ27年度に後期工事の実施設計業務を委託する。
耐震構造改修等工事では、老朽化した設備の機能回復と庁舎のバリアフリー化を進め、防災拠点としての耐震性を確保する。
前期工事の内容は▽本庁舎改修など=屋上防水、屋外雨水排水、3階第1・第2会議室外壁、3階議場天井、エレベーター棟接続部分の改修、鉄骨ブレース6か所、RC袖壁3か所、梁補強2か所、耐震スリット4か所の設置、コンクリート煙突の撤去▽エレベーター棟増築=各階エレベーターホール、男女トイレ、多目的トイレ、湯沸かし室の設置▽市民課棟改修=屋上防水の改修、耐震スリット6か所の設置▽設備改修=受変電、消防、空調の改修▽駐車場新設など=車庫棟・防火水槽の解体、車止めの設置、整地、舗装。
後期工事の内容は、プレハブ庁舎の建設、市民課棟と本庁舎1階福祉フロア・2階市長室・3階議場の内部改修、本庁舎3階第1・第2会議室以外の外壁改修、塗装改修、自動ドアなど建具改修、電気・機械設備改修など。
20日には、第2期に当たる実施設計業務委託の事後審査型一般競争入札を公告。11月6〜8日の入札期間などを経て、9日に開札に至る。予定価格は1210万4400円。履行期間は24年7月31日まで。なお、第1期の実施設計業務は、斉藤建築設計事務所が担当した。
市役所は、大網115―2の敷地面積1万3521・37u(うち借地5723・32u)に所在。
本庁舎はRC造3階塔屋1階建て、建築面積1634・45u、延べ床面積2863・55u、1971年度の建築。市民課棟はRC造平屋建て、建築面積524u、床面積494u、72年度の建築。