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　鴨川市は12日、（仮称）江見公民館の整備に関する説明会を江見公民館で開催した。旧江見小学校において、出張所機能などを併設した複合施設を新設するとともに、屋内運動場について避難所を兼ねた社会体育施設として必要な修繕を行う。外構を含む公民館の実施設計については、早ければ月末に指名競争入札手続きを開始し、年度末までに取りまとめる。実施設計委託料については、９月補正予算に３３５５万円を措置した。公民館の建築は２０２４年度第１四半期から同年度末にかけて行う想定。工事費６億４００万円を見込んでいる。
　公民館基本設計と校舎など解体設計は、榎本建築設計事務所が担当。解体設計を完了しており、基本設計については20日に終える。
　24年度以降の事業スケジュール案は▽進入路整備（測量調査、設計、用地補償、登記、工事、施工監理）＝24年度第１四半期以降、１億８７００万円▽公民館建築工事＝24年度第１四半期〜同年度末、６億４００万円▽園舎解体設計＝24年度第２四半期〜同年度末、１５０万円▽外構工事＝25年度第１〜第２四半期、９３００万円▽屋内運動場改修設計＝25年度第１〜第２四半期、１１００万円▽園舎解体工事＝25年度第１〜第２四半期、１６５０万円▽屋内運動場改修工事＝26年第１四半期〜同年度末、１億５４００万円。
　公民館の施設規模については、７月下旬から８月中旬にかけて開催した説明会等において寄せられた意見などを踏まえ、縮小することとした。また、電源設備や浄化槽は屋内運動場と共用する。
　施設構成は▽事務室兼出張所＝42・66�u▽相談室＝13・25�u、福祉総合相談センター・江見の機能や国保病院訪問看護待機所を設置▽救護室兼授乳室＝５・79�u▽講堂＝１４５・75�u、パーティションにより２室に分割可能▽講堂倉庫＝14・91�u▽ロッカー室＝７・45�u▽女子トイレ（洋式大便器５据）、男子トイレ（小便器３据、洋式大便器１据、みんなのトイレ（洋式大便器１据、オストメイト対応トイレなど）＝48・06�u▽会議室＝66・25�u、パーティションにより２室に分割可能▽実習室（調理台３基）＝44・72�u▽多目的室１＝25・92�u、パーティションにより２室に分割可能▽多目的室２＝12・96�u、印刷機などを設置▽ギャラリー、廊下＝２１３・68�u▽出入り口１、出入り口２＝22・03�u――を想定。
　説明会・意見交換会では、施設規模の縮小の検討のほか、施設全体のバリアフリー化、講堂の床材についてクッション性のある素材の採用を求める声があった。
　屋内運動場はＳ造平屋、床面積９２５・29�u、１９８９年３月の建築で、新耐震基準を満足している。改修工事では、破損箇所の修繕や昇降口のバリアフリー化を行う。
　駐車場、外構はアスファルト舗装、区画線、フェンス、側溝などにより整備。津波発生時などに駐車場から既存市道に向かう避難ルートを検討するほか、駐車場を通り抜け、神明神社前の市道に通じる経路を確保する。
　さらに、現在の進入路が狭あいなため、県道西江見停車場線から直接アクセスできる延長約１００ｍの市道を整備する。
　旧江見小学校は、東江見３０８にある。敷地面積は６９９７・23�u。同校は、児童数の減少に伴い、曽呂小学校、太海小学校と統合して新たな「江見小学校」となり、２０１５年３月31日をもって閉校した。
　公民館の建設に伴う解体の対象は▽校舎＝ＲＣ造３階建て、延べ床面積１８３８・２�u、１９７２年３月建築▽プール▽倉庫（プール付属施設）＝Ｓ造平屋、床面積15�u、73年８月建築▽更衣室（プール付属施設）＝Ｓ造平屋、床面積32�u、73年８月建築▽幼稚園舎＝木造平屋、床面積２４９�u、90年２月建築。
　６日に、幼稚園舎を除く解体工事の事後審査型一般競争入札を公告した。11月１〜６日に入札書の提出を受け付け、６日のうちに開札する。予定価格は１億２７００万円（税抜き）。工期は、契約日の翌日から１３５日間。