工事等の設計プロポ 来年8月末まで基本・実施設計 県壱岐病院は、増築工事および既存棟改修工事基本・実施設計業務を簡易公募型プロポーザルで実施。17日に審査結果を公表し、山下・白川特定建設関連業務委託共同企業体(JV)を最優秀提案者に特定したことを明らかにした。以降、契約交渉に入る。履行期間は2024年8月31日まで。次点には伊藤喜三郎建築研究所・LIGHTHOUSE設計設計共同企業体が選ばれた。
長崎県壱岐病院増築工事及び既存棟改修工事基本・実施設計候補者審査委員会は7人で構成。向原茂明氏(県壱岐病院院長)が委員長を務め、同病院関係者と壱岐市関係者が委員となり審査に当たった。
最優秀提案者となった特定建設関連業務委託共同企業体の代表構成員は且R下設計九州支社(福岡市)、その他の構成員は株註建築設計室92(壱岐市)。
業務内容は基本設計と実施設計で、構成員数は2者JV。3者が参加表明し技術提案書を提出。全3回にわたりプロポーザル審査委員会が開かれ、提出された技術提案書を審査。併せて非公開でプレゼンテーションとヒアリングを実施し、最優秀提案者を特定。併せて次点者を選出した。
県壱岐病院増築工事および既存棟改修工事基本・実施設計候補者審査委員会は、最優秀提案者となった山下・白川特定建設関連業務委託共同企業体に関し、「診察室等までの導線やその空間の確保について、病院の実情に即した具体的かつ積極的な提案が見られた」「増築および改修中の病院機能への影響も最小限であり、患者のプライバシーにも十分配慮された提案であった」「外観デザインや環境負荷低減等も配慮され、コスト面でも優れた提案であった」と評価した。
同病院がまとめた基本計画によると、建設地は壱岐市郷ノ浦町東触1626番地。増築棟は病院前駐車場西側用地(約850平方b)に整備予定。面積は約1750平方bで、鉄骨造または鉄筋コンクリート造2階建てまたは3階建てが計画されている。
まず、増築棟工事に先立ち、敷地東側の雑木林を造成し駐車場を整備(設計・工事は別途発注)。増築棟工事は2024年12月上旬から25年11月下旬まで予定。既存病院との接続通路改修(付帯外構工事を含む)を25年11月上旬から26年1月下旬まで行う。以降、既存改修工事を26年2月上旬から同年6月下旬まで実施する計画だ。
概算工事費は10億4000万円(税込)を見込む。