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建通新聞社四国
2023/10/20

【高知】高知県・市 動物愛護C整備へ 

 高知県と高知市は、共同で新設を目指す「こうち動物愛護センター(仮称)」について、高須浄化センターの敷地内を整備候補地とした。今後の地質調査や設計などで詳細を詰めるが、規模は延べ床面積約1000〜1500平方bの施設、敷地面積は3000平方b程度を想定している。
 2018年度にまとめた基本構想によると想定される施設・設備として、「啓発・学習・ふれあいスペース」に、動物愛護に関する展示や啓発のスペース、マッチングルーム、ボランティアルームなど。「動物収容飼養スペース」には、犬用と猫用の保護室・譲渡室、感染症対策の観察室など。「屋外・災害対応」には、ドッグランを含む屋外ふれあい広場、慰霊碑などを示している。この他、診察諸室と事務管理室を設ける。
 家族連れや近隣の子どもたちがピクニックや遠足に利用できるような施設とし、公共交通機関が利用可能な場所で、優しいイメージの外観とする。また、災害発生時に動物救護施設や物資集積所として活用できる敷地面積を確保する。
 これまで、整備地の選定に難航していたが、高須浄化センターの事業計画見直しに伴って同敷地の空き地活用が可能となったことから候補地とした。今後のスケジュールでは24年度に地質調査や基本計画の策定、25年度に設計、26年度に工事、27年度の開設を目指す。
 県市が共同で所有している「小動物管理センター」(高知市孕東町)では、保健所で保護した犬や猫の収容、保護収容動物の飼い主への返還、譲渡、処分を実施している。しかし、もともと狂犬病予防対策を目的として建設された施設であるため、動物愛護の機能が不足している他、1981年建設で老朽化も進んでいる。これらの課題を解決し、動物愛護の取り組みを抜本的に充実させるため、動物愛護センターの早期新設を目指す。
提供:建通新聞社