建設新聞社
2023/10/18
【東北・秋田】湯沢駅周辺複合施設の概要を公表
湯沢市は、湯沢駅周辺複合施設整備事業の優先交渉権者としていた和賀組グループと各種仮契約などを10日付けで締結。現時点の施設概要を公表した。
代表企業の和賀組は建設業務を担当。構成企業の担当業務は▽設計業務=久米設計、創建築設計事務所、シグマ企画加納設計▽建設業務=丸臣高久建設、三友建築所▽総括管理・運営業務=合人社計画研究所、アクティオ、ヴィアックス▽付帯事業(カフェ)=アセットクリエイション│。
建設予定地は、湯沢市表町2の36の6ほか地内の9960平方bで、JR湯沢駅の近接地。老朽化した複数の公共施設の機能を集約した施設を新築する。
余剰地には別棟で民間収益施設を設けるとし、大手洋菓子店の誘致交渉を進めていたが、誘致困難と判断。今回の事業では整備しない。諸条件を精査した上で、市が民間収益施設の再誘致に取り組む。
建設予定の複合施設はS造3階建て、延べ約5500平方b。湯沢駅に面してメインエントランスを配置し、国道13号側にも入口を設ける。
1階には生涯学習機能(研修室、和室、多目的ルーム、音楽室、調理室)や市民活動支援機能(市民活動センター)、テナント機能(カフェ)を配置。多世代が集い、開放的で多様な活動が重なり合う空間を創出する。
2階は図書館機能(一般開架室、学習スペース、郷土資料室ほか)、歴史資料展示機能(常設展示室、収蔵室、荷解室)で構成。3階には子育て支援機能(キッズコーナー、ゆったりコーナー、ハイハイコーナー、一時預かりルームほか)、図書館機能(児童開架室)を配置し、高天井にした縦の空間を活用しながらのびのびと遊べる空間を作る。
鉄骨造2階建て、約3500平方b、2層3段(3段目の屋上は冬期封鎖)の立体駐車場も設けるとし、182台の駐車を可能にする。安全性や利便性を考慮し、複合施設2階と立体駐車場をつなぐ連絡通路も整備する予定。
DBO方式を採る事業で、26年6月までに工事を終え、同年10月1日から46年3月まで維持管理・運営する。基本計画策定支援と事業者選定アドバイザリー業務は八千代エンジニヤリングが担当した。
提供:建設新聞社