日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/18
【群馬】西上磯部工業団地地区 25年4月ごろ造成
安中市は西上磯部工業団地地区について、用途地域を工業専用地域に変更するために行う、都市計画変更の原案を明らかにした。2024年2月下旬ごろに市都市計画審議会を開催し、3月の都市計画決定告示を予定する。順調に進めば、安中市土地開発公社が4月から用地交渉、測量設計などを行い、25年4月ごろに造成工事、26年度の土地の引き渡しを目指す。造成地には安中市内の企業が進出する予定となっている。
磯部2丁目(久保田)、磯部2丁目(田中田)、西上磯部(山ノ根)地内に跨る西上磯部工業団地地区は、JR信越本線磯部駅南口から南西方向へ約500m向かった箇所に位置。
主要地方道下仁田安中倉渕線、人見堰、柳瀬川、信越化学工業群馬営業所磯部工場(磯部2丁目11−13)に囲まれた約8haの区域となる。面積の内訳は約6・3haが農地で、残る約1・7haが道路や水路など。
安中市土地開発公社は区域内を造成し、緑地帯や調整池のほか、下仁田安中倉渕線と接続し、信越化学工業群馬営業所磯部工場の西側を南北に通る、幅員5mの市道3063号線の付け替え道路整備などを計画する。付け替え道路は、下仁田安中倉渕線と接続し、区域西側を南北に通る路線として整備を予定している。
西上磯部工業団地地区は安中市の南東部に位置し、近接する国道18号を経由し、上信越自動車道松井田妙義インターチェンジへの交通アクセス性に優れた区域となっている。県が定める県央広域都市計画圏都市計画区域マスタープランには産業拠点として位置付けられており、市都市計画マスタープランにおいては、産業用地の計画的な開発整備の推進および既存工業生産機能の増進と活力ある産業機能の誘導を図る地区として位置付けられている。
工業専用地域の指定は、事業実施の見通しが立ったことから隣接する工業専用地域と一体的な土地利用を図り、市の産業拠点としての機能をさらに高めていくことを目的に行うもの。
市都市計画審議会開催までのスケジュールは11月13日から原案閲覧、12月19日に都市計画公聴会を開き、24年1月中旬ごろに都市計画法第17条に基づく法定縦覧を開始する予定となっている。