市原市は13日、「(仮称)チバニアンガイダンス施設等展示基本設計業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。ガイダンス施設の整備に当たり、来場者が地磁気逆転地層の本質的価値の理解を深めるための展示室、展示回廊、ジオルーフ、園路など屋外における展示の基本設計を行う。委託期間は、契約締結日の翌日から2024年9月30日まで。契約上限金額は1038万9500円。年度別支払限度額は、23年度305万5000円、24年度733万4500円。概算上限工事費として2億2000万円を設定している。
基本設計を取りまとめた後、基本設計受託者と実施設計業務委託の特命随意契約を締結する予定。実施設計の期間は、24年10月から25年9月まで。展示制作・設置工事は一般競争入札で発注し、25年10月から27年3月にかけて行う見込み。
基本設計は、養老川流域田淵の地磁気逆転地層整備基本計画および展示計画概要書を踏まえて取りまとめる。
業務範囲は▽ガイダンス施設展示室204・3u、天井高2・2〜4・03m▽ガイダンス施設展示回廊=190u、天井高2・4〜5・3m▽ガイダンス施設ジオルーフ=補足解説板1か所▽園路=解説板7か所、補足解説板5か所、簡易的な解説板4か所程度――の想定。
展示に関する一般図、概略工事工程表、工事費概算書、展示イメージパースを24年5月中旬まで、また展示基本設計図書、展示基本設計概算書、各種技術資料などを9月までに納品する。
プロポーザルの参加資格要件は、市の入札参加資格者名簿に登載され、13年度以降に公共工事の展示の新設もしくはリニューアルに係る設計業務を元請けとして受託し、参加表明書提出日までに完了した実績を有すること。
今後は、30日に参加表明書などの提出を締め切り、31日に参加資格確認結果を通知。11月24日まで技術提案書などの提出を求め、12月8日の1次審査(書類審査)、25日の2次審査(プレゼンテーション審査および質疑応答)などを経て、28日に受託候補者を公表。24年1月12日の契約締結を予定している。
また、10月20日まで参加表明関係の質疑を受け付け、25日に回答。その他の質疑については27日まで受け付け、11月8日に回答する。
受託候補者との契約手続きが不可能となった場合は、次点者を契約交渉の相手方とする。
ガイダンス施設は、地磁気逆転地層などについて学び、伝える場を提供するもので、田淵地内に建設する。建物はRC造平屋、床面積約1000uの計画。基本設計は隈研吾建築都市設計事務所が手掛けた。
24年4月から25年3月にかけて実施設計をまとめ、25年度に着工。26年12月までに完成させ、27年度に供用を開始する予定だ。