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滋賀産業新聞
2023/10/17

【滋賀】大津市 大石中町汚水処理施設の解体

 大津市施設整備課は、大津市大石中6丁目にある大石中町汚水処理施設(最終処分場)の解体工事を計画、基本計画策定・基本設計を日産技術コンサルタント(東京都港区)に委託し、24年3月末をメドに内容を取りまとめる。今回の基本計画のなかで、設計を基本設計と実施設計に分けて行うのか、まとめて設計業務に取り掛かるのかを判断する考え。
 工事発注時期についても、設計の状況で流動的になるため、今のところは未定。なお、解体となる構造物(土木構造物含む)は、建築物及びプラント機器等の範囲を決定し、解体工法を検討したうえで、適用できる工法を選定していく。
 同市大石中6丁目にある産業廃棄物最終処分場は、1983年11月に竣工し、同年12月より供用を開始。その後、1999年3月に最終処分場の埋立処分終了届を提出。同市では大石中町汚水処理施設(処理能力200立方b/日)については、現在も稼働しているが浸出水の水質も安定していることから、最終処分場の廃止を見据えて、埋立地浸出水の放流先、放流方法の比較検討、対象施設の解体撤去に伴う基本計画の策定を行うこととした。また、埋立地浸出水は、汚水貯水池を設けて、浸出水集水管より貯水池を経て、水処理施設へ送られるが、最終処分場を廃止した場合は、水処理施設を使用せず、埋立地浸出水を河川等の公共水域へ放流する必要がある。今回の基本計画策定のなかで、解体撤去により、周辺環境へも配慮した排水経路への切り替え、施設の解体撤去及び整地が行えるように、適切な解体撤去工事に取り掛かれるようにする。
 対象となる大石中町汚水処理施設(最終処分場)の施設概要は、処理能力200立方b/日で、雨水調整池(約3000立方b)。放流先の検討箇所は、約650b先河川(放流管は市道一部県道に埋設)と、雨水調整池で決定する方針。
 解体撤去される対象施設は、管理棟(鉄骨平屋建、29平方b)、浄化槽(6人槽)、制御盤5面、脱水機室(S造2階建、延45平方b)、汚泥脱水機、ケーキホッパー、ポリマー貯槽、ポリマー貯槽、用撹拌機、ポリマー注入ポンプ、受変電設備、屋外キュービクル(動力75kvA・電灯10kvA)、汚水貯水池、沈砂池(約5立方b)、汚水貯水池(約1600立方b)、RC造・散気装置、汚水送水ポンプ、ブロワ室(ブロワ設備)、補強CB造(13平方b)、処理槽、タンクヤードなど。

提供:滋賀産業新聞