中部縦貫道やグリーンインフラの推進など
松本市は、市における重点事業の促進に向け、地元選出県議会議員に提出する要望書の要望項目を、このほど開いた市議会議員協議会で示した。
要望書では7項目を重点課題として挙げた。建設関係を見ると、中部縦貫自動車道路松本波田道路の早期完成や波田〜中ノ湯間のルート決定に向けた取り組み、あがたの森通りのグリーンインフラ推進による歩行環境整備―などを盛り込んでいる。
中部縦貫道の関係は、工事が進んでいる松本波田道路の整備促進、第3回先線整備検討会の2023年度中の開催および具体的なルート検討による計画段階評価への移行に向けた支援を要望する。あがたの森通りは、既存の街路樹の一部老木化などを課題に挙げ、グリーンインフラの取り組みとシンボルロードとしての整備を求めている。
今後、市は要望書を地元選出の県議に提出し、個別で要望内容の説明を行うとしている。
要望項目は下記の通り。
◇美ケ原高原の更なる魅力向上策と冬期利用拡大に向けた県道の通行許可基準の緩和 ※県自然保護センターの改修ほか
◇松本城を含む国宝5城による「近世城郭の天守群」の世界遺産登録推進
◇信州やまなみ国スポ・全障スポ開催に合わせた松本市競技会場周辺整備に対する財政支援の強化 ※会場周辺の駐車場整備に係る補助制度の創設ほか
◇信州まつもと空港の活性化と地元振興の推進 ※地元環境整備等に対する県の主体的取り組みほか
◇中部縦貫自動車道松本波田道路の早期完成および波田〜中ノ湯間のルート決定に向けた取り組みの推進 ※松本波田道路の早期完成に向けた予算確保支援、2023年度中の先線整備検討会の開催
◇あがたの森通りのグリーンインフラ推進による歩行環境整備 ※あがたの森通りの老木化した街路樹の更新、松本駅前のシンボルロードとしての街路樹・歩道・自転車レーン・車道の一体的な再整備
◇インクルーシブ教育推進を担う県費教職員の派遣と加配教員の配置等に係る権限移譲の検討
提供:新建新聞社